令和4年度当初予算を審議する2月定例県議会が閉会いたしました。
県政の主な課題、重点的取り組み等についてご報告いたします。
新型コロナウイルス感染症対策について、佐賀県では1月中旬から新たな変異株オミクロン株による感染が急速に拡大し2月2日には過去最高の568人を記録しました。厳しい感染状況が続く中、医療現場を守っていただいている医療従事者、保健所やワクチン現場で頑張っていただいている皆様にもエールを送らせていただきます。感染症対策にご協力いただいている県民の皆様にも感謝申し上げます。引き続き、県と市町、医師会等が連携しながら取り組むことになっています。
次に「令和3年8月豪雨災害」の復旧・復興に向けた取り組みにつきましては、被災された方々に寄り添い、全庁を挙げて取り組んでいます。
次に、九州新幹線西九州ルートについては、いよいよ9月23日に武雄温泉~長崎間の開業が正式に決定しました。県内の各地域で多くの人が訪れてみたい、住んでみたいと思う、人を惹きつける魅力を磨き上げる取り組み(デスティネーションキャンペーン)が進んでいます。県では、こうした地域づくりを後押しし観光誘客・移住促進と一体的に取り組むことになっています。県内各地域に息づく文化・歴史・伝統などそこにしかない魅力を発信することで、新幹線が停車する武雄や嬉野だけでなく県全域に開業効果を波及させられるよう取り組むことになっています。予算案の主な内容の中で消防団活動への支援について日頃住民の避難誘導や救助・救出活動等にあたっていただいています。各消防団の実情に応じて詰所の環境整備や団員の研鑽のための研修など活用していただくよう支援を行います。
がん患者の気持ちに寄り添う取り組みにつきましては、抗がん剤による脱毛や乳がんにおける乳房切除などがん治療でつらい思いをされている方々がおられます。そうした方の気持ちを少しでも和らげたいとの思いで、医療用かつらや乳房補正具に必要な経費を支援することになっています。又不妊治療を受ける方の経済的負担を軽減するため佐賀県独自に国の治療費助成制度への上乗せや助成対象外の治療等への支援を行うこととし今後とも子どもを持ちたいと望む方の想いにしっかり寄り添います。
「さが園芸888運動」につきましては取り組みをさらに加速させるため担い手と産地を育むことにさらに力を注ぎます。
新規就農者の受け皿となるきゅうりの園芸団地の整備、面積の拡大を伴うハウスの再取得の支援、中山間地にあるみかん畑や耕作放棄地などを集約・集積し果樹産地の形成や新たな露地野菜産地づくりなどを展開してまいります。さらに販売対策にもプロモーションを実施し県・市町やJAなど関係機関一丸となって「さが園芸888運動」を進めていきます。
本年度の予算総額は一般会計約6,387億1,400万円、特別会計約1,989億9,800万円となっており過去最大となっております。さらなる佐賀県の飛躍と県民の皆様方の「人を大切に、世界に誇れる佐賀づくり」「県民の命を守る」「人の想いに寄り添う」「子育てし大県佐賀を推進する」「さがの未来につなげる」実現のため県民の皆様とともに頑張る決意を新たにいたしております。

佐賀県議会議員 石井秀夫