令和7年度予算を審議いたしました、32日間の2月定例県議会が閉会しました。最近の動きや知事提案事項説明要旨等についてご報告いたします。
1月寛仁親王妃信子殿下のご臨席を賜り「第26回全国農業担い手サミットinさが」が開催されました。全国から志を持った担い手の皆さんが集まり、農畜産物に対する価格転嫁などについて活発な議論が行われました。
次に、九州佐賀国際空港(以下、「佐賀空港」という。)の台北便についてです。台北便は令和5年4月の運航再開以来、搭乗率が90%と好調に推移しており4月1日から佐賀空港の台北便として初めて「週3往復の定期便」の就航が実現いたしました。台湾と佐賀の双方からの利用促進が期待されます。
次に、当面の諸課題への対処方針についてです。佐賀空港の自衛隊使用要請について、7月以降の駐屯地開設に向けて隊庁舎、格納庫、駐機場などの整備が進んでいます。隊員とその家族が駐屯地やその周辺に移り住むことになります。地域との信頼関係を構築するよう努められるようお願いしたいものです。
次に、県立大学については現在、県立大学のソフト・ハード両面において準備が進んでいます。1月には学長予定者に専門家チームのリーダーである立教大学の山口和範教授(富士町出身)に決定しました。令和9年10月の設置認可申請に向けて内容が精査されます。
提案事項については、気候変動や国際社会の分断、AIの急速な発展など世界は不確実性を増しています。
佐賀県の令和7年度当初予算につきましては、佐賀県の中に人材が育成され、イノベーションを期し佐賀の地から新たな価値がつくられるといった想いの中で編成されました。
令和7年度当初予算の総額は歳入歳出とも一般会計5130億2100万円、特別会計約1988億7100万円となります。
次に、医療・介護・保育における人材確保・定着に向けた取組については小中学生を対象に看護や保育の仕事体験に取り組みます。
次に、経済対策及び物価高騰対策につきましては、中小企業に対する支援について、支援者の自己負担軽減に取り組みます。〝TheSAGA認定酒〟をつくる蔵元に対しては、酒米の価格高騰分について支援をいたします。
農林漁業者に対する支援については農林漁業の現場は屋外での作業が多く、近くにトイレや脱衣所の確保が難しい場合もあります。女性や障がい者、外国人など多様な人材が安心して活躍できるよう移動式トイレや女性更衣室などの設備投資に支援をいたします。
また、物価高騰により学用品や食材の価格が上昇し、家計を圧迫しています。そして保育施設や学校などが提供している給食にも影響を及ぼしています。こうした状況を踏まえ非課税の低所得世帯を対象に支給している高校生等奨学給付金に県独自で上乗せします。私立の保育施設や学校などに対する食材価格の高騰分に対しても支援します。
以上、今回提案された議案等についてご報告といたします。